snowblackのブログ

考えたこと

人間は繁殖を続ける。
子供を作り、育てる。


子供を
つくる


さずかる


さずかるという言葉はあまりにも無責任だ。


親に感謝しろ
子供に言い聞かせ、体に染みつかせる。


親がいることで生きている
今の自分が形成されている。
だから親に感謝する?


生きていてよかった。
そんな感情は生まれてこなきゃ感じることもないのに。



生まれたいというわたしの希望があって生まれたわけではない
少なくとも自分が記憶している限りでは。


親が欲しくて作られた自分
その親が私に投資するのは当たり前
私を満足させるのは当たり前
それが作った責任というというものだろう。


でもその代わりに私は彼らが望むものになる。
お人形さんみたいに


それは苦しい。逃げ出したくなる。
でも彼らは無意識に私を導き、
そしてそこから出してはくれない。


その誘導は生まれてからずっと
長い時間をかけて
少しづつ私の体に染み込んで、
やがて彼らの希望が私の希望となる。


嫌気がさす。
逃げられない。


でもこんなわたしでも
自分の親が愛おしくて仕方がないのだ。


そしてその感情がまたわたしの世界をちいさくする。